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子どもと子育て家庭を支える地域の取り組みを学ぶ~文教厚生委員会 県外行政視察~

9月11日
読了時間: 5分

更新日:9月14日

 文教厚生委員会の県外行政視察(令和8年9月2日~4日)として、青森県・北海道を訪問し、少子化対策の推進について及び未来を支える健やかな体づくりの推進についてをテーマのもと、子育て支援、里親制度、若者への性・健康支援について、先進的な取り組みを学びました。

① 子育て応援隊ココネットあおもり(青森県青森市)

 「あずましい(居心地のよい)青森の子育て」を理念に、親の心の支援、支援者の育成、地域の子育て力向上に取り組んでいます。

親同士が学び交流する「ノーバディーズ・パーフェクト(NP)プログラム」、親子の交流・相談の場「ココかれっじ」、家庭訪問型の「ホームスタート」、託児サービスなど、交流・相談・訪問・託児を組み合わせ、子育て家庭の孤立や不安の解消を図っています。

 私からは、行政との連携について質問しました。ホームスタートは自主事業ですが、保健師や助産師から支援が必要な家庭を紹介してもらうなど、行政と連携しているとのことでした。また、ファミリー・サポート・センターとの役割分担については、送迎など継続的な利用が中心のファミリー・サポート・センターに対し、ココネットあおもりは単発の託児や市外からの利用にも対応し、利用者が目的に応じて選択できる仕組みとなっていました。

② 五所川原市立三輪小学校(青森県五所川原市)

 青森県では、児童生徒の体力低下や肥満傾向、運動時間の減少、朝食の欠食などが課題となっています。こうした課題に対し、運動と食育、生活習慣を一体的に捉えた健康教育を進めています。

三輪小学校では、「健やかな心と体を持ち、主体的に行動できる児童」の育成を目標に、体力テストの結果を分析し、立ち幅跳び、ボール投げ、握力、柔軟性、50メートル走など、それぞれの課題に応じた運動を授業に取り入れています。月ごとに重点種目を設定するなど、楽しみながら継続して体力づくりに取り組んでいました。

また、生活リズムチェックや食育、がん教育、歯磨き指導など、健康的な生活習慣を身につけるための取り組みも行っています。起床・就寝時刻、朝食、排便、歯磨き、メディアの利用時間などを家庭と一緒に確認し、学校だけでなく家庭を巻き込んだ健康教育を進めています。

 私からは、生活習慣病予防における家庭との連携について質問しました。学校で教材や指導方法を提供するだけでなく、保護者向けの資料や説明会を活用し、家庭でも実践できるよう取り組んでいるとのことでした。

体力づくりだけでなく、食事や睡眠、生活リズムまで含めて、子どもたちの「心と体の健康」を学校と家庭が一緒になって支えることの大切さを学びました。

③ 里親支援センター弘前(青森県弘前市)

 里親制度の普及啓発から、里親登録、子どもとのマッチング、委託後の支援、進学・就労などの自立まで、里親と子どもに長期的に寄り添う支援を行っています。

特に、児童養護施設と同じ建物内にセンターがあり、子どもの情報や状況を共有しながら、児童相談所や市町村、関係施設と連携して支援している点が印象的でした。

 私からは、里親制度の普及と担い手確保について質問しました。相談会の曜日や時間、場所を工夫するとともに、SNSやテレビ、新聞、バス広告など幅広い媒体を活用し、市町村や民生委員、学校などと連携して出張説明も行っているとのことでした。

一方で、地域によって里親希望者が少ないことや、制度への誤解も課題となっており、継続的な周知の重要性を感じました。

④しんがき加奈ウィメンズクリニック(北海道函館市)

 産婦人科や分娩施設が減少する中、若者が気軽に相談できる環境づくりに取り組んでいます。年間44回の性教育では、妊娠や生理だけでなく、性暴力、人権、同意、自己防衛、LGBTQなど幅広いテーマを扱っています。授業をきっかけに虐待や性被害が明らかになり、相談支援につながるケースもあるとのことでした。

 また、緊急避妊薬を学生料金で提供するほか、若者が心身や性に関する悩みを無料で相談できる「ユースクリニック」も開設しています。

私は、婦人科などがユースクリニックを開設する際の課題について質問しました。人員や費用の確保に加え、若者に寄り添うスタッフの確保と研修が重要で、単に相談場所を設けるだけではなく、「相談の質」が大切とのことでした。

さらに、児童相談所や行政との連携についても質問し、性被害などの相談では警察や児童相談所と連携し、児童相談所からの紹介も多いとの説明を受けました。

視察を終えて

 今回の視察を通じて、子育て支援、里親制度、若者の健康・性に関する支援、そして学校での体力づくりや健康教育など、子どもたちを取り巻く課題は幅広く、行政だけで解決できるものではないと改めて感じました。

 NPOや医療機関、学校、地域、そして家庭が、それぞれの強みを生かしながら連携することで、子どもや子育て家庭をよりきめ細かく支えることができます。また、困りごとが表面化してから支援するのではなく、日頃から相談しやすい環境をつくり、早い段階で必要な支援につなげることも重要だと感じました。

 特に、学校での体力づくりや食育、生活習慣の改善については、子どもの頃から健康について考える習慣を身につけることが、将来の健康にもつながります。そのためには、学校だけでなく家庭と一緒になって取り組むことが大切です。

 今回学んだ先進的な取り組みを香川県の施策にも生かし、子どもたちが健やかに成長でき、子育てをする方が孤立せず、困ったときには安心して相談できる地域づくりにつなげていきたいと思います。

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